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出雲市の日本語指導について(令和6年度)

 

 出雲市では、外国から転入する等、日本語の習得が十分でない児童生徒に対して、日本語指導を行っています。

 令和6年度は延べ139人(小学生102人、中学生37人)に対し、下記のとおり日本語指導を始めとした教育的な支援を実施しました。

 

<令和6年度の取組状況>

(1)「特別の教育課程」による日本語指導

 ・一人一人の日本語の習得状況や学習進度に応じて、個別の指導計画を作成し、別教室での取り出し指導を行う「特別の教育課程」を編成して、日本語指導を行いました。

(2)「日本語初期集中指導教室」での初期集中指導

 ・日本での学習経験がない児童生徒を対象に、20日間の日本語初期集中指導を行いました。「日本語初期集中指導教室」は出雲科学館に設置し、年間9期(1期20日間)において、日本語指導員2人、日本語指導補助員1人で指導を行い、21人が初期集中日本語指導を修了しました。

(3)日本語指導拠点校制度による日本語指導・母語支援の充実

・日本語指導が必要な児童生徒の在籍数が多い6校(塩冶小学校、四絡小学校、中部小学校、第二中学校、第三中学校、斐川西中学校)を日本語指導拠点校とし、出雲市日本語指導員を18人配置しました。日本語指導が必要な初期・中期日本語指導対象者に対し、重点的に日本語指導を実施しました。

・対象児童に対する学校生活(休憩時間、給食、掃除など)での母語支援や、学習時の入り込み支援を行う日本語指導補助員(ポルトガル語対応)3人を小学校に配置しました。

・対象児童生徒や保護者との面談、学習中などの通訳支援、文書や各種書類、教材等の翻訳支援を行う通訳・翻訳支援員4人を拠点校に配置しました。

(4)キャリア教育の実施

 ・日本語指導が必要な児童生徒のロールモデルとなるような人材を講師に招き、キャリア形成につながる授業を、オンラインで実施しました。

 ・日本語指導が必要な児童生徒とその保護者を対象に、通訳・翻訳支援員による母語支援を受けながら、高等学校の施設見学等を行う、高校見学会を実施しました。

 ・外国にルーツをもつ児童生徒の保護者を対象に、日本の教育システムや中学校卒業後の進路について説明する進路ガイダンスを開催しました。

 

<取組の成果と今後について>

【取組の成果】
(1)特別の教育課程により日本語指導を受けた児童生徒の約95%(小学生96%、中学生93%)が、個別の指導計画における指導目標を達成しました。
(2)「日本語初期集中指導教室」を修了した21人の児童生徒や保護者は、基本的な日本での学習・生活習慣等を理解することができ、安心して在籍校に通うことができるようになりました。
(3)日本語指導員は、日本語初期集中指導教室や学校において、年間約18,000時間の指導を行いました。
(4)日本語指導補助員は、日本語初期集中指導教室や拠点小学校において、年間約4,000時間の支援を行いました。
(5)通訳・翻訳支援員は、拠点校や拠点校以外校において、年間約3,968時間の支援を行いました。
(6)キャリア教育に参加した児童生徒には、「自分の可能性を信じて努力することが大切だと感じた」や「今の学習が未来につながっているのだと思った」等、人生を歩む上で大切なことや自身の進路について考えるきっかけとなった。また、高校見学会に参加した保護者には、日本の教育制度について説明するとともに、最新の進路情報に目を向け、子どもの夢に寄り添いサポートすることの大切さを伝えました。
 
【今後の取組】
○引き続き個に応じたきめ細かな日本語指導を行うため、「特別の教育課程」を編成し、個別の指導計画に基づいた日本語指導を行います。
○今後、出雲市生まれの外国につながりのある子どもの増加が見込まれるため、母語、日本語を含めた全てのことばの力の成長につながる支援を行います。
○日本語指導対象の児童生徒が、在籍学級において、より多くの教科等の学習ができるよう、適切な指導体制、支援体制づくりを進めます。

○日本語指導対象の児童生徒が夢や希望をもったり、その保護者が子どもの進路等への見通しをもつことができるような取組を継続していきます。

 

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