ここから本文です。
みどりの食料システム戦略について
みどりの食料システム戦略とは
我が国の食料・農林水産業は、大規模自然災害・地球温暖化、生産者の減少等の生産基盤の脆弱化・地域コミュニティの衰退、新型コロナを契機
とした生産・消費の変化などの政策課題に直面しており、将来にわたって食料の安定供給を図るためには、災害や温暖化に強く、生産者の減少や
ポストコロナも見据えた農林水産行政を推進していく必要があります。
このような中、農林水産省では持続可能な⾷料システムの構築に向け、「みどりの⾷料システム戦略」を策定し中⻑期的な観点から、調達、⽣産、
加⼯、流通、消費の各段階の取組と、カーボンニュートラル等の環境負荷軽減のイノベーションを推進していくこととしています。
【2050年までに目指す姿】として
▶農林水産業のCO2ゼロエミッション化の実現
▶化学農薬の使用量(リスク換算)の50%低減
▶輸入原料や化石燃料を原料とした化学肥料の使用量の30%低減
▶耕地面積に占める有機農業の取組面積の割合を25%(100万ha)に拡大する
などの数値目標を設定しています。 →→→ みどりの食料システム戦略パンフレット(PDF/2MB)
※詳しくは、以下↓のリンクから農林水産省のホームページをご覧ください。
みどりの食料システム法とは
令和4年4月に、環境と調和のとれた食料システムの確立のための環境負荷低減事業活動の促進等に関する法律(みどりの食料システム法)が
成立し、同年7月に施行されました。
この法律は、環境と調和のとれた食料システムの確立に関する基本理念等を定めるとともに、農林漁業に由来する環境への負荷の低減を図る
ために行う事業活動等に関する計画(環境負荷低減事業活動実施計画)の認定制度(みどり認定)を設けることにより、農林漁業及び食品産業の
持続的な発展、環境への負荷の少ない健全な経済の発展等を図るものです。
みどり認定とは
環境負荷の低減に取り組む農業者が作成する環境負荷低減事業活動実施計画を都道府県知事が認定し、認定を受けた者が実施計画に従って
導入する機械等について、税制・金融上の措置を受けることができます。
※計画の認定については以下↓のリンクから島根県のホームページをご覧ください
みどり認定を受けると…
●設備投資の際の税制優遇が受けられます。
●さまざまな国庫補助金の採択で優遇されます。
●日本政策金融公庫の無利子融資等が活用できます。
※詳しくは、以下のリンクから農林水産省のホームページをご覧ください。
農林水産省では「みどり認定の最新情報をお届け!」をテーマとして、みどりの食料システム法に基づく生産者の計画認定(みどり認定)に
関する最新の情報をお届けする情報誌(みどり通信)やみどり認定パンフレットを発行しています。最新の情報や、活用事例など掲載されて
いますのでぜひご覧ください!
※バックナンバーは上記の農林水産省ホームページをご覧ください。
◆出雲市では◆
みどりの食料システム戦略の趣旨をふまえ、出雲市では以下の取組を行っています。
◆出雲市グリーンなぶどう栽培体系実証協議会 (実証期間:令和4~5年度)
出雲は、ハウス加温栽培による早出しが特徴的な葡萄(ぶどう)の産地です。
加温栽培に係る燃料費やCO2削減に向けた「加温機とヒートポンプを組み合わせた加温技術」及び作業省力化に資する技術として「環境モニタリングに基づくサイド巻き上げの自動開閉技術」の実証試験を行いました。
☞ 【加温ぶどう】産地戦略及びグリーンな栽培マニュアルの策定について
◆出雲市環境にやさしい農業研究会
令和5年10月に「出雲市環境にやさしい農業研究会」を設立し、以下の検討を進めています。
○普及が可能な有機農業等の環境にやさしい農業技術体系の検討
○農業所得の向上に向けた販売戦略の検討
○トキの放鳥に向け餌場確保につながる水田管理体系の検討