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ハチ駆除について
ハチの巣の駆除
市では、私有の建物や私有地のハチの巣の駆除は行っていません。
ハチの駆除や巣の撤去は、巣ができた建物や土地の所有者、管理者が処理をする必要があります。
自宅にできたハチの巣は、ご自身で駆除をしていただくか、ハチの種類や巣の場所などによっては駆除が困難な場合がありますので、専門の駆除業者に相談してください。特にスズメバチは攻撃性が強く、ご自身で巣を駆除することは大変危険です。
1 駆除業者をさがす場合
・タウンページの『消毒業』『ハチ駆除』の欄をご覧ください。
・インターネットで検索してください。
2 公共施設でハチの巣を発見した場合
公共施設や道路、公園の樹木などに巣ができている場合は、施設の管理者に相談してください。
ハチに注意しましょう!
1 ハチに刺されないためには
野外で活動する際は以下の点に気をつけ、ハチに遭遇しても落ち着いて対処し、被害を防ぎましょう。
・長袖、長ズボン、帽子を着用し、なるべく白っぽい服装を選ぶようにしましょう。
※ハチは黒色のものを狙って攻撃する習性があるため、黒っぽい服装は避けるようにしましょう。
・ハチが近づいてきても、手で追い払ったりせず、静かにその場を離れるようにしましょう。
2 ハチに刺されたときには
刺された場所から速やかに離れ、応急処置をしてください。
≪応急処置≫
(1)刺された部分を指でつまむなどして、毒を絞り出す。
(2)患部を水で洗い流し、よく冷やす。
(3)抗ヒスタミン剤の入った軟膏を塗る。(アンモニアは使用しても効果がありません)
※吐き気、下痢、じんましん、呼吸困難、むくみなどの症状が出た場合は、アレルギー性のショック症状が考えられます。特に以前ハチに刺されたことのある人は、症状が重くなることがあるので、少しでも変わった症状がみられたら速やかに医療機関を受診してください。
ハチの種類と注意点
ハチは、私たちに害を及ぼす虫であると同時に、害虫を食べたり、花の受粉を助けたりする益虫でもあります。家や庭など身近な場所に巣を作られた場合は駆除する必要もありますが、スズメバチ以外は、本来攻撃性は弱くおとなしい昆虫であるため、生活に支障がないところであれば、できる限りそのままにしてあげましょう。
1 スズメバチ

≪特徴≫
ハチの中でも攻撃性が強く、毒性も強いため、危険度の高いハチです。巣に近づくと警戒音を出して仲間のハチに危険を知らせ、大群で襲ってくる可能性があります。
巣は、茶色のマーブル模様をしています。巣作りの初期にはとっくりを逆さにしたような形状をしており、巣が大きくなると丸いボール型の形状になるのが特徴です。


≪主な種類≫
(1)オオスズメバチ
体長27ミリから45ミリ。
土中や樹木内の空洞などの閉鎖空間に巣をつくるため、巣に気付かずに接近してしまい、ハチの攻撃を受けることがあります。
(2)キイロスズメバチ
体長は17ミリから28ミリ。
樹木内の空洞や屋根裏などの閉鎖空間に巣を作るほか、人家の軒下や木の枝などの開放空間にも巣を作ります。
都市部の環境によく適応したハチで、被害例も多い。
≪生態≫
春から初夏にかけて、冬眠から目覚めた女王蜂が巣をつくり、6月中旬ごろから働き蜂が羽化をし始めます。8月から9月にかけて働き蜂の数が増加し、9月下旬から10月上旬には巣が最大の大きさになります。この頃は繁殖期のため攻撃性がより強まります。冬になると働き蜂は死に絶え、女王蜂は巣を離れ土や木の中で越冬します。
2 ミツバチ

≪特徴≫
花の蜜や花粉をエサとし、一般的に温厚な性格とされています。
巣は、白くて平たい巣が何層にも重なったもので、木のうろや戸袋、屋根裏などの閉鎖空間につくられます。一つの巣に数千匹から1万匹のハチが密集しています。
駆除は養蜂業者や駆除業者に依頼してください。
≪ミツバチの分蜂(巣別れ)について≫
ミツバチが大量に集まり一つの固まりのようになったもので、4月から6月ごろに見られる現象です。
巣を作っているわけではなく、女王バチが働きバチを連れて次の営巣場所を探す際に一時的な仮宿として休憩している状態で、長くても1週間ほどでいなくなります。また、刺激しなければ襲ってくることはありません。

3 アシナガバチ

≪特徴≫
比較的おとなしいハチです。巣を刺激したり素手で触ったりしなければ、攻撃することはありません。
巣はお椀をひっくり返したような形状で、露出した巣穴が下向きに多数ならんでいます。

女王蜂が単体で巣作りをしている4月から5月は特に攻撃性はありません。しかし、繁殖期である8月から10月にかけて働き蜂の攻撃性が強くなります。
交尾は9月から10月ごろに行われ、交尾が終わるとオスは死に、メスのみが11月頃には木や石垣の中で越冬します。そのため、長くても12月までには巣の活動が終了します。