令和5年度(2023)の展示

春季企画展「科学の力で解き明かす出雲の歴史」
 会期:3月9日(土)~5月20日(月)
 【展示概要】
 土の中に1000年以上も埋もれていた資料は、錆びたり、風化したりして、使われていた当時の状態とはすっかり変わっています。そのため、色や材質、構造などは肉眼では分かりにくく、復元するのが困難なものもあります。そこで、最先端の科学技術を使って、資料を分析することで、当時の姿を蘇らすことができます。
 当館では、市内で出土した資料の科学分析を他機関に協力していただき、顕微鏡観察、X線透過撮影、蛍光X線分析、3D計測、同位体分析などを実施しました。本企画展では、その成果を紹介し、出雲の歴史を科学の力で解き明かします。
【関連講演会】
①ここまでわかった上塩冶築山古墳の出土品
 日 時:令和6年4月14日(日) 14:00~16:30
 講 師:奈良県立橿原考古学研究所研究員
  奥山 誠義氏「ミクロの世界をのぞく!~見えた‼古墳時代の織物」
  河﨑 衣美氏「見えない光で素材を調べる~X線分析からわかったこと」
  中尾真梨子氏「手に取るように見えてくる出土品の形~三次元形状計測から」
 受講料:無料


日 時:令和6年5月11日(土) 14:00~16:00
 講 師:奈良県立橿原考古学研究所研究員
  北井 利幸氏「銅鐸工人の技」
  小倉 頌子氏「出雲市鹿蔵山遺跡出土の奈良三彩の新知見」
 受講料:無料 

 
◆申し込みについて
 
受講には事前申し込みが必要です。定員になり次第締切。
  
定員  :80名
  
申込方法:電話・FAX・メールでお申し込みください。
       
電話 :0853-25-1841
       
FAX:0853-21-6617
       
メール:yayoi@city.izumo.shimane.jp
 【ギャラリートーク】
 3月23日(土)、4月13日(土)、5月19日(日)
   いずれも10時から
   事前申込不要。参加費無料


                         
春季企画展 
チラシ
                     
 上塩冶築山古墳円頭大刀(えんとうたち)の柄部(くらぶ)    材質分析からの復元図

ギャラリー展「糸をつむぐ」

 会期:2月21日(水)~6月10日(月)
【展示概要】

普段私たちが使う糸は、繊維を撚(よ)り紡(つむ)いでつくられています。古代の人々も、現代と同じように短い繊維を撚ることで長い糸に加工し、その糸で布を作っていました。そして弥生時代から糸を撚るのに使われていたのが、「紡錘車(ぼうすいしゃ)」です。
 本ギャラリー展では、主に市内の遺跡から出土した紡錘車の歴史と、出雲と紡績技術の関わりについて展示します。


                    
ギャラリー展 チラシ
 
矢野遺跡の紡錘車

速報展「発掘!斐川の群集墳ー結本谷古墳群の発掘調査速報ー」

 会期:1月31日(水)~5月27日(月)
【展示概要】

結本谷(むすびほんだに)古墳群(出雲市斐川町直江)は、仏経山から北へのびる丘陵上に築かれた、15基以上の古墳が連なる古墳群です。このように密集して築かれた古墳群を「群集墳(ぐんしゅうふん)」と呼びます。出雲斐川インター企業団地の造設事業に伴い、2022・23(令和4・5)年に1・2号墳を調査しました。
 本速報展では、結本谷古墳群や斐川町の群集墳について紹介します。


                     
速報展 チラシ
 
結本谷1号墳の全景

冬季企画展「大社駅の100年」
 会期:11月18日(日)~2月19日(月)
 【展示概要】
 重要文化財「旧大社駅本屋」は、令和6年2月で建設から100年を迎えます。これを記念して、大社駅開通から今日に至るまでの歴史を振り返る企画展を開催します。
 本企画展では、大社線開通により、神門通りを中心に大きく変貌を遂げた町の様子や二代目大社駅の建設、大社駅の盛隆から廃線、そして重要文化財指定から保存修理事業へと続く明治から令和までの歴史を振り返ります。展示の中では、棟札や屋根瓦、貴賓室の調度類など、大社駅にまつわる貴重な文化財のほか、令和5年1月の工事中に発見された初代駅舎跡の調査でわかったことや新たに発見した写真資料など、現在実施中の保存修理事業の成果もあわせてご紹介します。
 【関連講演会】
(★出雲市文化財保護審議会委員講座 参加費:300円)
 
 
①「出雲への旅 -江戸・明治の参詣-」
  日 時:令和5年12月3日(日) 14:00~16:00
  講 師:岡 宏三 氏(島根県立古代歴史博物館学芸員)
  受講料:300円
 
②「大社駅の立地論争と神門通りの建設目的」
  日 時:令和6年1月13日(土) 14:00~16:00
  講 師:山﨑 裕二 氏(公益財団法人いづも財団常務理事)
  受講料:300円 
 ③「重要文化財 旧大社駅本屋の魅力」
  日 時:令和6年1月27日(土) 14:00~16:00
  講 師:和田 嘉宥 氏(米子工業高等専門学校名誉教授)

  
受講料:300円
 ④文化財保存修理事業経過報告「文化財修理と旧大社駅」
  日 時:令和6年2月3日(土) 14:00~16:00
  講 師:八木 誠一 氏(公益財団法人文化財建造物保存技術協会)
  受講料:無料

◆申し込みについて
 
受講には事前申し込みが必要です。定員になり次第締切。
  
定員  :80名
  
申込方法:電話・FAX・メールでお申し込みください。
       
電話 :0853-25-1841
       
FAX:0853-21-6617
       
メール:yayoi@city.izumo.shimane.jp
 【ギャラリートーク】
 令和5年 11月19日(日)、12月3日(日)
 令和6年  1月13日(土)、2月3日(土)
   いずれも10時から
   事前申込不要。参加費無料
【特別企画】
        
大社線が鉄道模型で復活!
 鉄道模型の見学会を開催!再現した大社線を列車が走ります。
  
  日 時:令和5年12月23日(土)10:00~17:00
          12月24日(日)10:00~15:00
  場 所:出雲弥生の森博物館 たいけん学習室
  入場無料。事前申込不要。 


                     
冬季企画展 
チラシ


旧大社駅本屋(修理前)
 

初代駅舎跡

ギャラリー展Ⅱ「出雲市大社町・ひろげ遺跡
          -700年続いた火のマツリの場-」

 会期:11月1日(水)~2月19日(月)
【展示概要】

 出雲市大社町の稲佐の浜から日御碕へ向かう海岸沿いに「ひろげの浜」と呼ばれる浜があります。この浜に面した狭く小さな谷にあるのが「ひろげ遺跡」です。

 1996年の発掘調査では、15×20mの範囲で弥生時代後期から奈良時代にかけての約1万点の土器の破片などが見つかり、複数の焚き火の跡が確認されたことから、火を用いたマツリの場であったと考えられています。今回、ひろげ遺跡で見つかった土器を再整理したところ、700年間継続したマツリの場であったこと、6世紀前半に九州の有明海沿岸からの土器が持ち込まれていたことなど、新たな発見がありました。
 本ギャラリー展では、その成果を紹介するとともに、遺跡の性格について改めて考えます。

 【ギャラリートーク】
 令和5年 11月18日(土)、12月16日(土)
 令和6年  1月 6日(土)、 2月10日(土)

  いずれも10時から
  事前申込不要。参加費無料。
 【関連イベント】 
  火起こし体験イベント「めざせ!火起こしマイスター
  日 時:令和5年11月4日(土)10:00~11:00
      ※雨天中止
  場 所:出雲弥生の森博物館 たいけんテラス


                       
ギャラリー展 
チラシ

 
 円形のくぼみ(写真右)を中心とするマツリの跡

速報展「発見!奈良時代のニュータウン
       ー結西谷Ⅳ遺跡の発掘調査速報①ー」

 会期:9月27日(水)~1月29日(月)
【展示概要】

新工業団地(斐川)発掘調査速報展の第1弾。
 出雲国風土記に神が坐す山「神名火山(かんなびやま)」と記されている仏経山。その麓で奈良時代の 集落が発見されました。人々はここで どんな生活を営んでいたのでしょうか?
 本速報展では、結西谷(むすびさいだに)Ⅳ遺跡(出雲市斐川町直江)で確認された奈良時代の生活の様子についてご紹介します。


                     
速報展 チラシ

 
掘立柱建物跡


ヒスイ製の勾玉


夏季企画展「出雲平野の開発を始めた弥生人」
 会期:7月29日(土)~10月23日(月)
 【展示概要】

弥生時代は今に続く開発が始まった時代で、誰も住んでいなかった未開の地にムラが次々と営まれて行きます。出雲平野でも多くのムラが確認されており、開発が進んだことがわかります。2000年前の弥生時代中頃には、開発がピークを迎え、優れた道具や技術によって出雲ならではの品が作られます。さらに弥生時代後期になると、大形の四隅突出型墳丘墓で有名な西谷墳墓群が築かれます。

本企画展では、弥生時代の出雲平野の開発の様子とその中で生み出された出雲ならではの資料を展示し、出雲の基盤が出来上がった背景を探ります。

 【関連講演会】 
 
①「開発と道具~石から鉄へ~」
  
日 時:9月9日(土) 14:00~16:00
  講 師:下條 信行 氏(愛媛大学名誉教授)


 
②「弥生時代における道具の進化」
  
日 時:9月24日(日) 14:00~16:00
  講 師:河合 章行 氏(鳥取県立むきばんだ史跡公園)


 
◆申し込みについて 
  受講には事前申し込みが必要です。定員になり次第締め切ります。

  
定員   :80名
  
受講料  :無料
  
申込方法 :電話・FAX・メールでお申し込みください。
         
 電話 :0853-25-1841
          
FAX :0853-21-6617
          
メール:yayoi@city.izumo.shimane.jp
 【ギャラリートーク】
 8月6日(日)、9月17日(日)、10月14日(土)
 いずれも10時から
 事前申込不要。参加費無料
 

                      
夏季企画展 チラシ

 
矢野遺跡(出雲市)の石の道具

ギャラリー展「いつまでも戦後でありたい2023
       旧大社基地滑走路に残る作業者の足あと」

 会期:7月5日(水)~10月30日(月)
【展示概要】
 
アジア・太平洋戦争が終結してから今年で78年を迎えます。出雲市内にもこの大戦中に使用された軍事関連の施設跡や物品、当時の社会情勢を物語る痕跡や資料などが、今でも数多く残っています。中でも斐川町にある旧海軍大社基地関連施設群は、島根県内でも屈指の規模の戦争関連施設跡です。
 出雲市では、令和3年度から旧大社基地滑走路の調査を断続的に行っており、その成果を展示をとおして情報発信しているところです。今回の展示では令和4年度の調査で見つかった滑走路建設作業者の「足あと」に焦点をあてて紹介します。時を超えて語りかけてくる先人からのメッセージに耳を傾け、不戦の誓いを新たにするきっかけになれば幸いです。
 【ギャラリートーク】
  
7月29日(土)、8月26日(土)、9月30日(土)、10月28日(土)
  
いずれも10時から
  事前申込不要。参加費無料。

 
                        
ギャラリー展 
チラシ

 
 滑走路のコンクリートに残る「足あと」

速報展「古志遺跡群発掘調査速報展~中世古志郷の調査~」
 会期:5月31日(水)~9月25日(月)
【展示概要】

古志遺跡群は出雲市古志町と下古志町にまたがった、弥生時代から続く大規模な集落遺跡群です。今回の速報展では、古志遺跡群の中核となる古志本郷遺跡と下古志遺跡で実施した、最新の発掘調査成果をご紹介します。

どちらの調査地点でも、中世の遺構と遺物が中心でした。出雲の有力領主「古志氏」が本拠地としていた中世古志郷、その痕跡を探る貴重な成果をご覧ください。



                     
 速報展 チラシ

 
中世屋敷跡の区画溝(古志本郷遺跡)


和鏡(下古志遺跡)


過去の展示のご紹介
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