2013(平成25年)度開催の展示

ギャラリー展「斐川地域の横穴墓」
開催期間:平成26年2月19日(水)~6月2日(月)
観覧料:無料
【展示概要】 
 斐川町直江の工業団地予定地の発掘調査で見つかった杉沢横穴墓群と、30年前に発掘調査で見つかった平野横穴墓群を中心に、斐川地域の横穴墓で発掘された土器や人骨などの展示を行います。

【主な展示品】
 ・須恵器(沢田横穴墓)
 ・須恵器(御射山横穴墓)
 ・須恵器、大刀、馬具
  (平野横穴墓群西支群5号墓)






展示のようす

速報展「上塩冶横穴墓群 パート3」
開催期間:平成26年3月12日(水)~6月2日(月)
観覧料:無料

【展示概要】 
 出雲市上塩冶町にある「上塩冶横穴墓群(40支群)は、山の斜面に、横に穴を掘って造られたお墓で、古墳時代(およそ1,400年前)頃のものです。
 平成25年度の調査では、28基を確認しました。今回の速報展では、出土品の一部を展示しました。現地調査の写真とともにご覧ください。


【主な展示品】
 ・銀環(耳飾り)
 ・ガラス小玉
 ・勾玉
 





展示のようす

ミニ企画展「ふるさと出雲お宝展Ⅱ-小中学校編」

開催期間:平成26年3月1日(土)~5月12日(月)
観覧料:無料
【展示概要】 
 出雲市内では、様々なところで貴重な歴史文化資料が大切に保存・展示されています。
 そこで今回は、小中学校で保管されているものの中から、著名人ゆかりの品や卒業生から寄贈された珍品、地域ならではの特産品など選りすぐりの逸品を紹介します。


【展示品所蔵校】
 ・今市小学校   ・塩冶小学校
 ・神戸川小学校  ・北浜小学校
 ・出東小学校   ・日御碕小学校
 ・鰐淵小学校


 

速報展「出雲大社境内遺跡の成り立ち」
開催期間:平成26年1月8日(水)~3月10日(月)
観覧料:無料

【展示概要】
 出雲大社の境内は「出雲大社境内遺跡」と呼ばれる遺跡です。このため、遺跡に影響を及ぼす工事が行われるときは、事前に発掘調査を行っています。平成25年は、収蔵庫建設に伴う発掘調査を行いました。
 この調査では、中世土師器など多量の土器が出土したほか、江戸時代の遷宮に際して使用された仮設建物跡と考えられる遺構も見つかっています。
 また、約1mの深さまで掘った調査地の土層を観察すると、興味深いことが明らかとなりました。土層は大きく3層に分けられ、上から順に、江戸時代以降の造成土層(Ⅰ層)、海浜または砂丘の砂の二次堆積層(Ⅱ層)、中世の土石流の層(Ⅲ層)であることが分かったのです。
 この速報展では、これら主要な調査成果についての紹介を通して、出雲大社境内遺跡の成り立ちについて概観しています。

【主な展示品】
 ・陶磁器や土師器などの出土品
 ・発掘調査時の写真パネル
 



展示のようす
 


発掘調査のようす

ギャラリー展「神門寺発掘30年」
開催期間:平成25年10月16日(水)~2月17日(月)

観覧料:無料

【展示概要】
 神門寺境内廃寺で発掘が行われてから、およそ30年が経過しようとしています。
 そこで、神門寺付近遺跡出土の考古資料を最先端の研究をもとに紹介します。

【主な展示品】
 ・縄文土器、深鉢(縄文時代晩期)
 ・弥生土器、甕、高杯
         (弥生時代終末期)
 ・土師器、甕(古墳時代前期)





展示のようす

ミニ企画展「出雲を掘る 第四話 銭(じぇね)-出雲のじぇねこを考古学する-」

開催期間:平成25年10月26日(土)~1月20日(月)
観覧料:無料

【展示概要】
 出雲市内の発掘調査や工事中に偶然発見された銭を紹介し、古代から近世にかけて出雲に暮らしていた人々と銭の関わりに迫ります。


【主な展示品】
 ・市内出土の古代から近世までの古銭
 ・写真パネル
 

【関連講演会】
 第1回 「銭鋳型の発掘と中世日本の銭貨生産」
      開催日:11月24日(日)
      講 師:嶋谷 和彦 氏(出土銭貨研究会代表世話人)

 第2回 「出土銭貨からみた出雲の貨幣事情」
      開催日:10月27日(日)
      講 師:櫻木 晋一 氏(下関市立大学経済学部教授)


【関連体験講座】
 「古代のお金づくり」
  開催日:12月21日(土)
  講 師:黒目 利江 氏(元学校法人長岡造形大学工房職員)

速報展「斐川中央工業団地~杉沢遺跡・杉沢Ⅱ遺跡・杉沢横穴墓群 平成24年度の調査成果~」
開催期間:平成25年8月28日(水)~10月28日(月)
観覧料:無料

【展示概要】
 斐川中央工業団地の造成工事にともない、出雲市斐川町直江の工業団地予定地内では、平成24年7月から杉沢遺跡・杉沢Ⅱ遺跡・杉沢横穴墓群の発掘調査を実施しています。
 調査地は、県種豚場のあった平地とそれを取り囲む丘陵からなります。平成24年度の調査では丘陵の斜面や尾根上に弥生時代中期後半(約2,000年前)の加工段、古墳時代終末期(約1,300年前)の横穴墓群、大溝などの遺構と、土器などの遺物が見つかりました。
 調査は現在も引き続き行っており、速報展も2回に分けてお届けする予定です。第1弾となる今回は、平成24年度調査の成果を展示します。
 ぜひご覧ください。

【主な展示品】
 ・弥生土器
 ・土師器
 ・須恵器





展示のようす




発掘調査のようす(杉沢遺跡)

ギャラリー展「出雲市の指定文化財 佐田町八幡原『岩﨑家文書』」
開催期間:平成25年9月11日(土)~10月14日(月)
観覧料:無料

【展示概要】
 
岩﨑家は、出雲市佐田町八幡原の旧家です。中世末期から江戸時代初期(約450~400年前)までは医者を家業とし、その後は、代々村役人として八幡原周辺を治めていました。そのため、岩﨑家には、多数の医書や村役人としての記録が残されています。特に医書は、全国的にも注目される貴重な史料です。
 出雲市文化財課では、平成23年度から、岩﨑家文書の整理と調査を行ってきました。その結果、医書や記録類など、中世から昭和に至る合計248点の史料を確認しました。その中の、江戸時代前半の浄瑠璃本(人形浄瑠璃の台本)や謡本(能の台本)も、当時の出雲地域での文化の受容を示すものとして重要です。
 これらの史料の価値が認められ、平成25年7月、248点の史料全てが、『佐田町八幡原「岩﨑家文書」』として、出雲市指定文化財となりました。
 今回、指定を記念して、岩﨑家文書の粋をご紹介します。
 



 食べ合わせの表(宜禁集)

特別展「もう一つの出雲神話-中世の鰐淵寺と出雲大社-」

開催期間:平成25年7月20日(土)~9月9日(月)
観覧料:500円 
※高校生以下無料
【展示概要】
 「出雲神話」といえば、オオクニヌシやスサノヲが活躍した古代の「出雲神話」を思い浮かべる人が多いかも知れませんが、中世(鎌倉時代から戦国時代)の出雲では、もうひとつの「出雲神話」が語られていたのです。
 今回の特別展では、独特の神仏習合の世界を反映した中世の出雲神話を紹介します。それとともに、神話形成の背景となった中世の鰐淵寺と出雲大社の関係について注目し、文献・工芸・考古学など多面的な観点から、独特な宗教的世界を考えます。
 

【主な展示品】
 ・銅造観世音菩薩立像(重要文化財)
 ・石製経筒(重要文化財)
 ・銅造不動明王像(重要美術品・市指定文化財)
 ・紙本墨書鰐淵寺文書(県指定文化財)
                    以上、鰐淵寺所蔵
 ・出雲大社境内遺跡出土品(重要文化財)
 ・紙本墨書出雲大社文書(県指定文化財)
                    以上、出雲大社所蔵
 ・出雲国造北島家文書(重要文化財) 個人所蔵
 ・金銅蔵王権現像御正躰(重要文化財) 法王寺所蔵
 ・出雲風土記(県指定文化財) 個人所蔵
 ・橋姫大明神縁起 賣布神社所蔵
 
【関連講演会】
 第1回 「中世の出雲大社と鰐淵寺」
      開催日:7月20日(土)
      講 師:井上 寛司 氏(島根大学名誉教授)

 第2回 「神話学からみた中世出雲神話」
      開催日:8月4日(日)
      講 師:斎藤 英喜 氏(仏教大学教授)


 第3回 「出雲国風土記と中世出雲神話」
      開催日:8月24日(土)
      講 師:髙橋 周(出雲弥生の森博物館)


ギャラリー写真展「国の登録文化財」
開催期間:平成25年6月5日(水)~9月2日(月)
観覧料:無料

【展示概要】
 出雲市文化財課では、近代建造物を守り、未来に残す仕事をしています。その結果、5ヵ所が登録有形文化財に指定されました。今回のギャラリー展示では、出雲市にある5ヵ所の登録有形文化財を写真で紹介します。これらの建造物には、今も現役で使われているものもあります。常に見学できるものもあり、身近にある文化財に親しんでいただけたらと思います。

【主な展示品】
 写真パネル
 ・出雲日御碕灯台(大社町)
 ・いなさ会館(大社町)
 ・一畑電鉄出雲大社前駅舎(大社町)
 ・一畑電車布崎変電所(多久町)
 ・石橋家住宅(平田町)

 

  展示のようす

 
【登録有形文化財とは】
 国の登録有形文化財は、築後50年以上がたち、歴史的景観や造形に優れ、再現が容易でないのが選考基準です。

  

  石造では日本一高い出雲日御碕灯台


  

    出雲一畑電鉄出雲大社前駅舎
 

速報展「上塩冶横穴墓群発掘調査速報展」
開催期間:平成25年6月26日(水)~8月26日(月)
観覧料:無料

【展示概要】
 上塩冶横穴墓群は、出雲市上塩冶町の丘陵地、東西約0.8km、南北1.5kmに広がる広大な古墳時代の墓地です。これまでに横穴墓が40ヶ所、190基以上が発見されており、その規模は県内最大です。
 今回は、昨年度発掘調査を行った、古墳時代後期から終末期(およそ1,400年前)の横穴墓6基に関する調査成果を展示しています。

【主な展示品】
 ・鉄製 大刀
 ・鉄製 矢じり
 ・鉄製 斧
 ・銀環(耳飾り)
 ・須恵器



展示のようす



調査区全景(南より)

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