ここから本文です。
事業承継を考えるコラム Vol.2 承継でも廃業でも必要な「廃業視点」 のススメ【令和8年8月号(7/17発行)】
事業承継を考えるコラム「社長さん!将来必ず決断を迫られる 会社の着地戦略を考えていますか?」
Vol.2 承継でも廃業でも必要な「廃業視点」 のススメ
みなさん、こんにちは。今回は事業承継において、まず最初に社長さん方が持つべき「廃業視点」についてお話をしたいと思います。「廃業視点」というのは文字どおり、「『廃業』を視野に入れる」という考え方のことです。
「廃業」と言うと多くの社長さんが「倒産」とカン違いされているのですが、「倒産」とは追い込まれて強制的に会社をつぶされること。飛行機で例えるなら、無理に飛び続けようとして墜落してしまうことなんです。
一方、「廃業」とは自主的に会社をたたむ戦略的な撤退で、先ほどの飛行機で例えるなら、未来を見据えてあえて無事に着地することです。(もちろん事業承継やM&Aも着地のひとつです。)
着地戦略を考えるうえで、この「廃業視点」を軸におくと、事業承継やM&Aを目指す時にも、「廃業」という選択肢も含めて、シミュレーションを行うことができるんです。
また、「廃業視点」を持って、事業承継やM&Aに取り組むメリットとしては、(1)中小企業の着地が進まない三大要因である、社長さんの「もったいぶり」「高望み」「先送り」を排除することができる。(2)自分の会社を後継者や第三者に委ねる覚悟ができる。(3)会社の強制退場(相続や倒産)を避け、家族に迷惑をかけることなく、自分自身で着地問題に決着をつけることができる、といったことが挙げられます。
私の経験上、自分一人で「廃業視点」を持つことは結構たいへんなことで、できれば早めに事業承継を担う地元の支援機関さんにご相談されることをおすすめいたします。
それではみなさん、また次回をお楽しみに・・・
執筆:Team経営参謀 代表 村上弘基
(独)中小機構 中国本部 中小企業アドバイザー ・顧客リピート総合研究所(株) パートナーコンサルタント