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『水のう』による浸水対策

 

1.『土のう』と『水のう』

 『土のう』は、主に浸水を防ぐために水防団活動で使用されています。土のう積は、約25kgの土のうを積み重ねて、止水壁を作る水防工法ですが、一般家庭で行うには、以下のような問題があります。

(1)大量の砂置場や作業を行う場所が必要。

(2)重いため、作成や運搬作業の負担が大きい。

(3)一般的な土のう袋は劣化が早く、長期間の作り置きができない。(長期保管できる耐候性土のう袋は高価である。)

 こうした問題があるため、『土のう』を、各家庭で準備するのは負担を伴います。

 『土のう』に代わる手段として考えられるのが『水のう』です。『水のう』とは、水を入れたポリ袋で止水をするもので、各家庭にあるもので作成できます。『水のう』の長所と短所は以下のとおりです。

1:長所

(1)ポリ袋など資材が安価

(2)水を入れるだけなので複数でも作成が容易

 (必要時にすぐ作成できるので作り置き不要)

(3)水を捨てるだけなので片付けも容易

 (破れていなければ、ポリ袋は再利用できます。)

2:短所

(1)強度が低い。

(2)『水のう』の高さを超える水位で浮いてしまう。

   *いずれも段ボール箱、ブルーシートなどにより対策可能。

 

 『水のう』は、短所はありますが、対策すれば『土のう』のように止水ができ、手軽に作成できて、一般家庭でも取り入れやすい浸水対策となります。

 

2.「水のう」の作り方

【その1】段ボール箱利用(プランターなども可)

(1)40リットル程度のポリ袋を二重にして、持ち運べる程度の水を入れます。(約半分を目安に調整)

(2)ポリ袋の空気をできるだけ抜いて口を結びます。

(3)段ボール箱に「水のう」を入れます。

(4)ブルーシート上に必要数並べて全体を覆います。

【その2】土のう袋利用

(1)土のう袋の中に40リットル程度のポリ袋を入れて、持ち運べる程度の水を入れます。(約半分を目安に調整)

(2)ポリ袋の空気をできるだけ抜いて口を結びます。さらに土のう袋の口も結びます。

(3)「水のう」の中央部をロープ紐で縛りダルマ状にします。

   (積んだり並べやすくなります。)

(4)ブルーシート上に必要数並べて全体を覆います。

 

 

 このほか、ポリタンクの使用や止水板との併用など、さまざまな方法があると思います。また浸水を防ぐ多くの種類の製品が販売されています。各家庭で実際に試してみながら、実践できる方法を決めて、普段から浸水被害に備えましょう。

 

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