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市政提案(旧大社基地への出雲市の対応は無責任ではないか)                  

受付日

令和6年(2024)

12月23

回答日

令和7年(2025)

1月10日

担当課

文化財課

意見の内容   広報いずもに出雲市が旧海軍大社基地の総合調査のために市民から情報を募集するとあった。旧大社基地は文化財ではなく保存も学術調査も必要ないと滑走路の開発許可を出したのは出雲市だ。多くの市民や専門家が調査をすべきと訴えたが市は認めず工事をさせた。疑問なのは出雲市は滑走路南側の市有地は発掘調査後、撤去し市道を整備した。そして今年3月「旧海軍大社基地関連施設群総合調査指導委員会」を発足させた。なぜ破壊させたものに総合調査が必要なのか。
   これまでの対応に論理的整合性がなく税金を使っての調査に納得がいかない。破壊時にくわしい調査をせず、その後一部だけを調査したことを市はどう説明するのか。調査の結果、文化財ではないと証明できたのか。
   今さら旧大社基地の情報を募集する目的は。出雲市は総合調査の前に旧大社基地の価値をどう考え、何をしたいのか、今までの経緯も含め市民にきちんとわかる説明をする必要と責任があると思う。
回答の内容

  昭和20年の終戦以降、旧大社基地の主滑走路跡は斐川町にお住いの方々の生活空間に溶け込んで75年以上の年を重ねてきました。その間、主滑走路跡は文化財として取り扱われることはなく、行政や民間の開発などによりその姿を徐々に変えてきました。
   そして令和3年1月には、国が所有する西側約600m間(27,209m2)が民間事業者に売却されました。これを契機に旧大社基地への関心が高まり、同年3月には歴史団体などから基地保存に向けた要望書が本市に提出されました。
   これを受け本市は、令和4年2月に主滑走路跡の市有地を平和学習の場として利活用するとともに、旧大社基地の全体像を把握するために総合調査を実施する方針を示したところです。
   平和学習の場としての利活用については、主滑走路跡で行われた宅地開発事業や市道改良事業に併せ、記録を残すための現地調査を実施し、その成果を現地説明会や出雲弥生の森博物館で展示・公開するとともに、主滑走路跡の市有地を「出雲に残る戦争の爪痕」として解説する平和学習プログラムを構築し、これまで延べ50件以上の現地ガイドを行っているところです。
   また、総合調査の実施については、専門的な見地から指導及び助言を得るため、令和5年12月に「旧海軍大社基地関連施設群総合調査指導委員会」を設置し、令和6年度から計画的に総合調査を進めることとしたところです。
   この旧大社基地は、本市の近現代史を語るうえでも、今後ますますその価値が高まると思われる戦争関連施設群跡ですが、これまで全体的・多角的な調査が行われておらず、その全容が把握できていなかったため、今回の総合調査では、主滑走路跡のほか数多く現存する保管壕や掩体などの基地関連施設群全体の確認調査を行うほか、聞き取り調査や史料・関連物品の調査なども実施することとしています。このため、先の広報いずも12月号にて市民のみなさまに情報提供を呼び掛けたところです。
  総合調査の成果は今後、旧大社基地の保存・活用を検討するうえでも、貴重な学術資料となるため、本市としましては、今後も総合調査を計画的に実施していく考えです。当該調査の実施についてご理解をいただきますようお願いいたします。

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