ここから本文です。

「しまね和牛」×出雲市

「しまね和牛」×出雲市

 しまね和牛は、島根県内で生産されている黒毛和牛のことを言います。出雲市は、県内でも有数のしまね和牛の生産地です。出雲市内には、繁殖農家(子牛を産ませ育てる農家)が約80戸(令和5年度時点)、肥育農家(繁殖農家から子牛を購入して肥育し、出荷する農家)が7戸(令和5年度時点)あり、生産者が一頭一頭愛情を込めて品質の高いしまね和牛を育てています。

 このページでは、しまね和牛に関する情報を掲載しています。

しまね和牛の写真

(出典:島根県畜産課)

しまね和牛肉の魅力

 しまね和牛肉の一番の魅力は、旨みが際立つ味わいです。雑味が少なく旨みが際立つため普通の肉より、口の中でおいしさが長く持続します。一口食べると、口の中いっぱいにやわらかさと、和牛肉本来の上質で甘みのある脂のうまみが感じられ、さらりとした脂はしつこさを感じさせません。

 ~しまね和牛肉おいしさのひみつ~

  (1)味 

  (2)食感

  (3)脂

3つのバランスの良さがしまね和牛肉の特徴です。

 また、令和5年度に農業振興課が実施した、しまね和牛に関するアンケート調査では、「しまね和牛を人に勧めたいと思いますか?」という質問に対し、約9割の方が、”勧めたいと思う”と回答し、多くの消費者がしまね和牛のおいしさを認め、高く評価していることが分かります。

アンケート結果

 

しまね和牛の写真

しまね和牛の写真

しまね和牛の歴史

 江戸時代の頃、出雲地方の山間部では「たたら製鉄」が盛んだったため、鉄の輸送手段として多数の牛や馬が不可欠な存在でした。そのため牧畜も盛んであり、中国山地が和牛の産地として、全国にその名を馳せることになったと言われています。

 昭和後半には、奥出雲生まれの種雄牛「第7糸桜」号が誕生し、全国和牛能力共進会で最優秀賞の評価を受け、名声が全国に轟きました。

 しまね和牛は元来、豊かな自然環境の中で子牛を生ませ、その子牛を売って収入を得る「子とり」が中心で、全国の和牛産地へ繁殖用や肥育用の「もと牛」として供給されていました。

 近年は、安全でおいしい国産牛肉に対する消費者ニーズに応えるため、子とりだけではなく県内での肥育が盛んになり、知る人ぞ知る牛肉産地となっています。

和牛の写真

第12回和牛オリンピックで肉質全国1位

 令和4年度に鹿児島県で「第12回全国和牛能力共進会」が開催されました。この大会は、5年に1度しか開催されず、日本の和牛の頂点を決めることから、通称「和牛オリンピック」と呼ばれています。

 この大会で、出雲市の有限会社藤増から出品された牛は、総合力(体型と肉質)を評価する第6区で肉質全国1位、脂肪の質を評価する第7区で全国2位、肥育技術を評価する第8区で全国2位と、肉牛の部の全区において上位入賞を果たす快挙を成し遂げ、しまね和牛の品質が日本最高峰であることが全国でも認められました。

 出雲農林高校は、出品牛1頭と取組発表の総合成績が、学生の部で全国5位に輝きました。また、出品牛「すずらん」号は、最も顔が美しく品位がある牛として、特別賞「顔品賞」を受賞しました。 

      大会成績

藤増集合写真

▲全国1位に輝いた第6区肉牛出品者の皆さん

出品牛の写真

▲第12回全国和牛能力共進会、出品牛

農林高校集合写真 

▲全国5位、特別賞「顔品賞」を受賞した出雲農林高校の生徒さんと「すずらん」号

和牛オリンピックで肉質全国1位になるまで

 和牛オリンピックで肉質全国1位になるまでには、出品者である有限会社藤増の功績はもとより、多くの畜産農家、関係者の協力がありました。

 

(1)令和元年12月【受精卵移植】

 優秀なオス牛と優秀なメス牛から受精卵を作製し、母牛に移植します。

 

(2)令和2年10月【子牛誕生】

 繁殖農家(子牛を産ませ育てる農家)で妊娠した母牛は大切に飼育されます。また、母牛から産まれた子牛も大切に育てられます。

 このとき、JAや島根県の普及員が飼育方法、飼育環境のアドバイスを行い、獣医師が定期的に診察し、ワクチン投与することで、病気にならないようにします。

写真1

写真2

 

(3)令和3年5月 繁殖農家から【肥育農家】へ出品候補牛の育成がバトンタッチされます。

 肥育農家だけでなくJAや島根県の普及員などの関係者が、超音波で肉質を診断し、血液検査を行い、発育の状況、健康状態を確認しながら、えさの与え方や育てる環境を工夫するなど徹底した飼育管理で大切に育てられます。

写真3

 

(4)令和4年8月 【島根県代表決定】

 候補牛から和牛オリンピックに出品する島根県の代表を決定します。

写真4

 

(5)令和4年10月 第12回全国和牛能力共進会「和牛オリンピック」開催!

 長い年月を経て、多くの人々が関わり大切に育てられた出品牛が和牛オリンピックに出場します。

写真5

第13回和牛オリンピック

 第13回和牛オリンピックは、令和9年度に北海道で開催されます。前回大会に引き続き好成績を獲得するため、市内畜産農家と関係者で出品準備に一生懸命取り組んでいます。

 

 【第13回全国和牛能力共進会(和牛オリンピック)概要】

 テーマ 「魅力発信 新しい力でつなぐ 和牛の未来」

 会 期 令和9年8月26日(木)~8月30日(月)

 会 場 種牛の部 北海道河東郡音更町

      肉牛の部 北海道帯広市

 

 令和6年2月 しまね和牛振興大会開催

▲協議会会長(島根県知事挨拶)

関係団体からなる島根県推進協議会が設立され、県内農家を含め次回13回大会への取組方針が決定されました。

関係リンク

<島根県しまね和牛情報ページ>

https://shimanewagyu.com/

このページを見ている人はこんなページも見ています

    このページに関する
    お問い合わせ先

    農林水産部 農業振興課

    電話番号: 0853-21-6582 FAX番号:0853-21-6998

    メールアドレス:nougyou-shinkou@city.izumo.shimane.jp