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田儀櫻井家たたら製鉄遺跡

スポット概要 

 田儀櫻井家(たぎさくらいけ)は、江戸時代の初期に可部屋(かべや)櫻井家初代直重が現在の奥出雲町から出雲市多伎町奥田儀へ来住し、製鉄業を起こしたことに始まります。直重の嫡子である直春を田儀櫻井家初代とし、12代直明が明治23年(1890年)にこの地を後にするまでの約250年間続きました。その間、出雲西部地域の一大産業として、隣接する一帯のたたら場を経営しました。
田儀櫻井家たたら製鉄遺跡看板
 田儀櫻井家たたら製鉄遺跡は、「宮本鍛冶山内(みやもとかじさんない)遺跡」と「越堂(こえどう)たたら跡」からなります。
 宮本鍛冶山内遺跡は、田儀櫻井家が経営したたたら製鉄の中心地ともいえる場所です。峡谷内に、大鍛冶場跡など生産に関する遺構、田儀櫻井家本宅跡や山内従事者の住居跡など生活に関する遺構、智光院(ちこういん)・金屋子(かなやご)神社・田儀櫻井家墓地・従事者墓地など信仰に関する遺構が一体的に存在しています。その歴史的価値が評価され、平成18年(2006年)に国史跡に指定されました。
大鍛冶場
 越堂たたらは、江戸時代から明治初期にかけて田儀櫻井家が長期間(約120年間)経営した基幹たたらです。発掘調査によって、たたらの地下構造が確認されました。
  海に近い場所に立地しており、製鉄の材料となる砂鉄や木炭は海運を利用して供給して、港の近くでたたら製鉄を行い、できた鉄(銑・ずく)をそのまま海運を利用し出荷する方法を取っていたことがわかります。平成21年(2009年)にこちらも国指定の史跡となりました。
超堂たたら解説図   越堂たたら跡

  地域が誇るおすすめポイント

金屋子神社の祭り

 毎年5月5日に、宮本鍛冶山内遺跡内「金屋子神社」で祭りが行われます。110段の急な階段の上にある金屋子神社ですが、祭りの日は町内外の方たちが多く訪れます。神事や田儀神楽保存会によるこども神楽の奉納のほか、同じ遺跡内の「智光院」では地元のアーティストによるコンサートも開催されます。
金屋子神社

無料ボランティアガイド

 田儀櫻井家たたら製鉄遺跡保存会による無料ボランティアガイドも行っています。遺跡を中心に、田儀の街並みなどもご紹介いたします。
 ◆開催日時:随時
 ◆所要時間:120分程度(ご希望に合わせてアレンジも可能です)
 ◆申込方法:ガイド希望日の2週間前までに、多伎文化伝習館までご連絡ください。 

史跡田儀櫻井家たたら製鉄遺跡総合ガイドブック

 田儀櫻井家たたら製鉄遺跡のことを分かりやすくまとめた総合ガイドブック(308円/冊)を多伎文化伝習館で販売しています。田儀櫻井家についてはもちろん、たたら鍛冶、鉄の流通経路、出雲・石見のたたら遺跡、用語などたたらに関することを記載しています。
 遠方の方は送料をご負担いただければ送付も可能ですので、ご希望の方は多伎文化伝習館までお問合せください。

スポットの場所 


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 お問い合わせ先

多伎文化伝習館
 T E L :0853-86-2611
 F A X :0853-86-2611
 E-mail:t-densyu@icv.ne.jp

リンク

 ◆田儀櫻井家たたら製鉄遺跡~近世のたたら製鉄遺跡群~

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