トキの分散飼育地に決定
12月19日、国際保護鳥・トキの新たな分散飼育地として、出雲市が正式に決定しました。 世界的に希少な鳥“トキ”。かつては、日本をはじめ、東アジアの広い範囲で大空を羽ばたいていましたが、その後、生息環境の悪化により、その数は激減。現在日本では、新潟県の佐渡だけでトキの繁殖・飼育を行ってきました。しかし、1か所にいることで、鳥インフルエンザなどにより絶滅してしまう恐れがあることなどから、佐渡以外での分散飼育が検討されていました。 市では、この国の計画に参画し、「自然と人間が共生できる環境を目指す」ことの象徴として、本市でのトキ飼育を目指すことにしました。 分散飼育の受け入れにあたり、平成18年2月には保護増殖事業基本計画を策定し、近似種の飼育を始めるなど、準備を進めてきました。 今年は、トキ近似種のアフリカクロトキ8羽のふ化(人工ふ化6羽、自然ふ化2羽)に成功するなど飼育の技術面での環境も整い、今後、トキ分散飼育センター(仮称)を建設するな ど本格的な準備を行っていきます。 |