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広報いずも第22号(2006年2月9日号)
田儀櫻井家(たぎさくらいけ)たたら製鉄遺跡が国史跡指定
近世のたたら製鉄の一貫した工程を把握することができる『田儀櫻井家たたら製鉄遺跡』(多伎町奥田儀)。
この遺跡が1月26日、近世たたら遺跡として国内2例目の国史跡に指定されました。
田儀櫻井家は近世出雲を代表する鉄師で、江戸初期から明治中頃まで約250年間、奥田儀の宮本地区に本拠を置いて栄えました。
遺跡は『宮本鍛冶山内遺跡』と『朝日たたら跡』(佐田町高津屋)からなっています。宮本鍛冶山内遺跡には本宅跡、智光院、歴代当主の墓地、大鍛冶場、山内集落、金屋子神社、山内の人々の墓地などが、古文書・建造物・石造物とともに一括して良好な状態で保存されています。
朝日たたら跡は精錬炉全体が極めてよく残り、近世高殿たたらの地下構造を実際に見学することができます。
これで、市内の国指定史跡は大念寺古墳、築山古墳、地蔵山古墳、宝塚古墳、西谷墳墓群、上島古墳、猪目洞窟遺物包含層と合わせて8つとなります。
見学・おたずねは文化財課(TEL0853-21-6893)まで。