猪目洞窟(いのめどうくつ)

猪目洞窟
 猪目湾の西側に東向きに開口している。幅30メートル、奥行き30メートル。
出雲國風土記(733年)に「黄泉の穴」と記載されており、昭和23年(1948年)に縄文時代から弥生時代にかけての埋葬と生活の遺跡が発見された。遺跡からは、人骨が10数体出土し、南海産のゴホウラ貝で作った腕輪をはめたものもあった。また、船材を利用した木棺や土器・木器・鉄器など多数の遺物が出土した。
この遺物包含層は、昭和32年(1957年)に国指定史跡となった。また、出土した遺物は、昭和49年(1974年)に島根県指定文化財となり、出雲弥生の森博物館に展示保管されている。