河下盆踊り(かわしもぼんおどり)

盆踊り後ろ姿   河下盆踊り2

 河下町に伝わる盆踊りである。隠岐に配流になった後醍醐天皇の無事救出を願って鰐淵寺の僧頼源律師が、一山の僧徒を集め念仏踊りをしたのが起源とされている。
 また、慶長のはじめ、念仏踊りの一座をひきいて京にのぼった出雲阿国が、この河下盆踊りの手を基礎として歌舞伎を編み出したとも伝えられている。
 河下盆踊りには現在、「甚句踊り」「平くどき踊り」「山くどき踊り」「安来節踊り」「関の五本松踊り」がなどある。
 踊り手は、編み笠と浴衣姿で、櫓のまわりを、鼕、尺八、三味線、唄囃子に合わせて、指先を上から下へ流すゆったりとしたしぐさで踊る。
 平成24年7月、出雲市指定無形民俗文化財に指定された。