韓竈神社(からかまじんじゃ)

韓竈神社
 出雲市唐川町字後野408番地に鎮座、素盞嗚命(すさのおのみこと)を祭神とする。
 出雲國風土記(733年)には韓銍社(からかまのやしろ)、延喜式(927年)には韓竃神社と記載されている。江戸時代には、「智那尾権現(ちおごんげん)」と呼ばれていた。
 社名のカラカマは、朝鮮半島から渡来した「釜」を意味するとされている。祭神の素盞嗚命が、新羅に渡られ、わが国に「植林法」、タタラ製法や鍛冶技術などの「鉄器文化」を伝えられたとされ、カラカマのカマは、溶鉱炉を意味するとも言われている。
 急勾配の大小不揃いの自然石の石段を上がり、幅45センチほどの巨岩の隙間を通り抜けると岩壁に囲まれた社がひっそりと鎮座する。拝殿は、唐川町の集落の中心にこの本社を遥拝するように別にある。
例大祭は11月3日。