トキにはいろいろな肩書があります。国際保護鳥、国の特別天然記念物、国内希少野生動植物種、ニッポニアニッポンなんていう日本を代表する鳥であるかのような学名もついています。(国鳥はキジ)

 トキの特徴の一つにその希少性が挙げられます。島根県のレッドデータブックでは絶滅となっているように、島根県の野生下には生息していません。

 また、環境省のレッドデータリストでは野生絶滅というランクに属していましたが、佐渡トキ保護センターを中心にかかわる人すべての方々のご尽力によって、平成31年1月24日環境省報道発表資料で、絶滅危惧ⅠA 類というランクに変更になりました。

 なお、世界ではIUCNという機関のレッドリストでは絶滅危惧とされています。世界的に見ても絶滅の危惧はありますが中国では野生のトキが生息しているからです。

 トキは「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)」で国内希少野生動植物種に指定されており、国が保護増殖事業計画を定め、保護増殖事業を行うこととされています。

 また、地方公共団体は環境大臣からその事業計画について確認を受けることが出来るとされており、出雲市も出雲市トキ保護増殖事業計画について環境大臣の確認を受け、施設を整備し、保護増殖、普及啓発に取り組んでいます。