出雲市でトキを飼育しようという声が上がったのは、平成12年(2000)に中国の漢中市にある陝西トキ救護飼養センターのトキ認養をしてからでした。平成16年(2004)にトキ保護増殖事業計画でトキの分散飼育が表記されてからは、出雲市を分散飼育地に指定されるよう国に働きかけ、平成20年(2008)には分散飼育地に決定されました。

【出雲市におけるトキ分散飼育の経過】
出来事
1991年 中国漢中地区との交流をはじめる
1996年 中国漢中地区が“漢中市”に昇格、友好都市協定を締結
2000年 漢中市との交流の中で、陝西トキ救護飼養センターのトキの認養開始
2004年1月 国が「トキ保護増殖事業計画」を告示。佐渡のトキの分散飼育を「飼育個体の分散」として表記
2004年5月 トキの分散飼育実施地に指定されるよう国に要望。以後、要望を重ねる
2005年1月 NPO法人いずも朱鷺21設立・出雲市トキ保護増殖基本計画策定委員会を設置
2006年3月 環境省に「出雲市トキ保護増殖基本計画」を提出
2006年 出雲市トキ近似種飼育施設 完成 アフリカクロトキ5羽の飼育を開始,ショウジョウトキ4羽の飼育を開始
2007年4月 トキ近似種飼育施設で初めて、アフリカクロトキの人工ふ化に成功
2008年6月 環境省及び国のトキ飼育繁殖専門家会合の視察を受け、市の取り組みに高い評価を受ける
2008年7月 トキ近似種飼育施設で初めて、アフリカクロトキの自然ふ化に成功
2008年12月19日 環境大臣から「トキ分散飼育実施地」として決定を受ける ※石川県、新潟県長岡市とともに3箇所が決定
2010年7月 出雲市トキ分散飼育センター 竣工
2011年1月22日 佐渡トキ保護センターから、トキ4羽(2ペア)の移送を受け分散飼育を開始
 

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