創業・事業承継のまち 出雲 
Sogyou Jigyoshokei no Machi Izumo
春名 晶子さん画像

創業者 INTERVIEW vol.02
春名 晶子(はるな あきこ)さん
2020年10月、MAMMA MIA IZUMO(マンマミーア出雲)創業

2020年10月、出雲大社の正門へと続く神門通りに『MAMMA MIA IZUMO(マンマミーア出雲)』をオープンした春名 晶子さん。コロナ禍で人がいない都心を目の当たりにして「これからは地方の時代だ」と感じ、はじめて訪れた出雲で創業されました。

出雲を創業の地に選んだ理由やどうやって創業や経営をサポートしてくれる地域の公的機関とつながったのかを中心に話を伺いました。

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お店で取り扱っている商品について教えてください。

A画像「クリスタルボウル」と「カタカムナジュエリー」を取り扱っています。

クリスタルボウルは水晶でできた楽器です。一つひとつぜんぶ音が違っていて、クリスタルボウルが奏でるどの音も落ち着く癒しの音色なんです。水晶をベースにいろいろな宝石が入っていて、私は音を楽しむ宝石かなと思っています。

カタカムナジュエリーはお名前の音に宿る言霊を形にしたオーダーメイドのジュエリーです。

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なぜ出雲で創業することになったのですか?

A画像新型コロナウイルス感染症の拡大で全国に緊急事態宣言が出た時、私は東京都中央区にある娘の会社の手伝いをしていたんです。(コロナがまん延し始めると)街から人がいなくなって…。人の往来が多い都会の中心地がまさかこんなことになるなんて…というのを目の当たりにしたんです。

これからは地方の時代なのかなっていう思いが湧いてきて、どこがいいだろうといろいろ考えて…。その時、一番に浮かんだのがいつか行ってみたいと思っていた「出雲」だったんです。

観光で出雲に来る方って、精神的な部分でリフレッシュしたくてわざわざ来られると思います。出雲大社に来られる方に「クリスタルボウル」や「カタカムナジュエリー」の癒しの力や物語性は喜んでいただけるだろうなという直感がありました。

店内画像

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出雲の最初の印象はいかがでしたか?

A画像出雲って東京から遠いイメージがあって、出雲大社はいつか行ってみたいけれどなかなか行けない場所だと思っていたんです。でも、実際に飛行機に乗って来てみたら1時間30分ほどで出雲縁結び空港に着いて、「あ、近い」というのが第一印象でした。その上、出雲縁結び空港からは、家族が住んでいる名古屋にも直行便が飛んでいるので交通の便の良さを感じ、そういう意味でもすごく「ご縁」を感じました。

何より、初めて出雲大社や稲佐の浜に行った時の空気感が最高だったんです。なんて気持ち良い所なんだろうと思って。自分の直観を信じて、ご縁や流れに身を任せて今があるという感じです。

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はじめての創業、はじめての出雲で不安や分からないことも多かったと思います。

どうやって様々な支援制度がある出雲市内の公的機関とつながったのでしょうか?

A画像娘の会社の手伝いをしていた関係で、いろいろな公的機関に創業や経営の支援制度がたくさんあるということは知っていました。店舗探しに来た際に、まず市役所の商工振興課さんと縁結び定住課(※1)さんにお伺いしました。そこから、出雲商工会(※2)さん、出雲観光協会(※3)さんをご紹介いただいて、利用できる制度などを教えていただいたのがはじまりです。

神門通り画像

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地元の公的機関でどんな支援を受けましたか?

A画像店舗の家賃や広告宣伝費の補助が出る市の補助金(※4)と、販路開拓に必要な広告宣伝費の一部を支援していただける国の持続化補助金を使わせていただきました。

補助金を申請するために出雲商工会さんと一緒に事業計画や経営計画を作成したんですが、素人では難しいところを助けていただいて本当にありがたかったです。この計画書があると他の助成金や補助金に申請する際のベースになるので助かっています。

ほかにも、出雲観光協会さんには重要文化財の旧大社駅でオープニングイベントのコンサートをする機会をいただいたり、島根県よろず支援拠点さんにはPRツール制作の相談にのっていただいたり…。まちぐるみで創業をサポートしていただいているなと感じています。

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補助金を活用してのコンサートを開催されたとお聞きしましたが…。

A画像お店のオープニングコンサートをしたいと考えていた時に、専門家派遣の先生に「文化庁の補助金の対象になると思うよ」と教えていただいて。分からないなりに自分で申請して、採択されたのが最初です。その後も何回か採択いただき、活用しています。

助成金や補助金は申請するための書類をつくるのが大変なんですけれど、見つけて申請すれば販路拡大や認知度アップにつながる取り組みに少ない負担金で挑戦できます。いろいろな方から情報をいただけるようお顔をつないで、対象となる制度があればチャレンジするようにしています。

クリスタルボウルを奏でる春名さん画像

メガホン画像
 
出雲への移住や創業を考えておられる方へメッセージをお願いします。

公的な補助金や助成金の対象になるには条件がたくさんあって、それらを全部クリアするのは大変です。私の場合、事前に知っていて計画的に動いていたら対象になったものが2つありました。これから出雲への移住や創業を考えておられる方は、まずどんな制度があるかを調べて、条件をクリアできるように、商工会や市役所に相談してみるのもいいと思います。

何よりも、自分の直観を信じて動くことですね。

やりたいと思っても実際に動いていない方は、できない理由をいっぱい挙げていると思います。でも、自分が動いてみれば次に何をすればいいが分かってくるので、動くことが大事だと思います。動けばいろんな方が助けてくれます。

それに、「出雲」は本当に素敵なまちです。人も温かいし、食べるものはおいしいし、ゆっくりと日々の暮らしを丁寧に暮らすっていう私たちが忘れていたような生活が、まだ、ちゃんと残っている場所です。来たいと思った方はぜひ動いてみてください。


<ホームページリンク>

※1 いずもな暮らし(縁結び定住課)

https://izumonakurashi.jp/


※2 出雲商工会(外部サイト)

http://izumo.shoko-shimane.or.jp/


※3 出雲観光協会(外部サイト)

https://www.izumo-kankou.gr.jp/


※4 出雲市地域商業等支援事業補助金

https://www.city.izumo.shimane.jp/www/contents/1429059753888/index.html

【支援機関コメント】


出雲商工会
経営指導員 高木 亨 様


当地にて創業される「思い」や事業展開していく上で5年後・10年後のビジョンなど、頭の中に描いておられるものを「見える化」するため中長期計画書を策定させていただきました。その計画が事業の羅針盤となり、アクションプランに沿って様々な補助金を活用していただいています。

コロナの長期化により、観光客が激減し店舗売上が落ち込み懸念しているところではありますが、ネット販売に着手し全国展開を図るなど、事業継続に向け積極的に展開されており、当会としても関係機関と協力しながら、引き続き伴奏支援していきたいと思います。

MAMMA MIA IZUMO

MAMMA MIA IZUMO外観画像
https://mammamiaizumo.com/
080-2379-9781
島根県出雲市大社町杵築南833-3
営業時間/13:00~17:00
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、臨時休業や営業時間の変更があります

 

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