出雲市無形民俗文化財

なおえ一式飾り
 
なおえ一式飾りの由来

 享保の時代(約300年前)、直江町の豪商、江角屋善之助が火防の神として有名な「秋葉大権現」を勧請(分霊)して帰りました。
 江角屋方に小さな火災があり、善助はお詫びのしるしとして、店の道具で人形を作り、店の前へ飾ったのが一式飾りの始めとされています。
 飾り宿の前には必ず火消し道具としての「はしご」と、火たたき用の「松」を飾り、火難息災を祈ります。
 現在は、7月17日・18日に開催される「直江夏祭り」に、直江町12町内会と中部小学校4年生の児童が作ったミニ飾りが宿に飾られ、祭りの賑わいに彩りを添えています。
 平成4年には斐川町無形民俗文化財、平成24年には出雲市無形民俗文化財の指定を受け、現在に至っています。

一式飾り館では、「須佐之男命・八岐大蛇退治」を展示しています。ぜひご鑑賞ください。