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『3人の言葉』
〜消防操法大会を終えて 上津消防団への手紙〜
 


上津消防団への手紙

今年の操法大会も終わりましたね・・・。

本当は『終わってしまった』という感覚で、先週までの訓練が無くなったギャップに、今はポカンと何かが抜けた感じです。

 

4月の上旬から訓練はスタートしましたが、あなたにとって今年の操法大会(訓練)はどうでしたか?


2ヵ月間、私の大切な仲間(団員)達は…、

 
●金山 智 (指揮者)

いっしょに一杯考えましたね。
そして沢山ホースを投げたね。
チームは智がまとめてくれました。
そう一つに・・・

●槇原 育男 (1番員)

誰よりも早く来て準備運動をし、誰よりも真剣だった。
そして誰よりも想いは強かった。
それは声から伝わっていた。

 
●妹尾 幸治 (2番員)

頑固だったけど・・・自分の考えがあって、ドーンと構えていた姿は頼もしかった。
本当に頼もしかった。

 
●嘉本 光孝 (3番員)

頑張り屋の不器用君。本当に不器用だった(笑)。
でも一番頑張った!『なんで?』って思うくらいに・・・。

 
●黒田 康仁 (補助員)

チームの為、上津分団の為、あなたの支えは何か温かかった。
補助員だと勿体ないなぁ・・・これが私の本音。

 
●嘉本 真一 分団長

凄く冷静で、一生懸命言葉を考えてくれました。
我々の訓練はいつもあなたの声でスタートしました。

 
●阿食 和也 副分団長

全体の事を良く考え、常に人の意見を大事にしてくれました。
あなたが中心で上津分団は動いていました。

 
●金山 誠 部長

あなたは団員へいつも優しかった。消防の考えも優しかった。
優しさは時に人を動かしてくれます。

 
●勝部 祥平 部長

明るく、意見は率直に話し、何をやるにしてもいつも先に祥ちゃんが動いていた。
何か出来の良い弟が出来たようです。

●松本 和広 班長

訓練での第一声は常に松ちゃんの声で、選手に活力を与えてくれた。
一番盛り上げてくれたのは、松ちゃんだったかもしれません。

 
●矢田 一 班長

準備から片付けまで、淡々と頑張ってくれた。
訓練は良くなる方法をずっと考えてくれ、今年はとても成長したかな。

 
●木次 直志・金山 秀和・嘉本 英司・嘉本 祥之・南波 裕二・妹尾 康治 (指導員)

経験を活かし、でも過去に囚われず、教本片手に上昇する事だけを考え、ずっと選手の横にいてくれた。
また、彼らの頑張りは、全体にも刺激を与えてくれた。

 
●その他の団員へ

みんなが集まれば集まるほど嬉しかった。
『ホース巻きやります』その一言が嬉しかった。
みんなで準備・片付けするのも嬉しかった。
休憩時間に話すのも嬉しかった。

選手に対する『頑張れ!』が一番嬉しかった。

 

そして…

 〜6月9日 操法大会本番〜

 

大会は、頭が真っ白になりながら見守っていた。
少しだけ緊張もしていた。

 『待機線に付け』『操作始め!』

指揮者が合図をした瞬間、我々は応援する事しか出来ません。
ただ祈る気持ちで精一杯、皆が声を出した。選手に届いたかな?

  『撤収!』

最後の合図は、無事に終わった『安堵』という言葉だけが全身を駆け巡った。

『あれ、今の良かったよね?』それぐらい分からない状況だったけど、みんなが笑顔になったあの瞬間、今までの訓練(時間)を共有した証で…それだけで十分だった。

閉会式は、みんな驚いたよね!

嘉本光孝の3番員賞。

上津分団だけでなく、他の地区の分団もざわついた。

誰も想像してなかった。
一緒に訓練してきた我々は特に… ゴメン(笑)

閉会式終了後、この現実に仲間は3番員に駆け寄り、とても喜んでいた。

一緒に出場した選手も喜んでいた。嬉しくて涙ぐんだやつもいた。

本人は仲間が喜んでくれた事に、戸惑いを隠せないでいた。

これが上津分団ですかねぇ。

本当に凄い事をやってのけました。
本人が思っている以上に…

 

大会が終わってから1週間、この文章を書いている時、ある『3人の言葉』を思い出したのですが…

その『3人の言葉』は、今大会の結果に結びつけてくれたのかなと思う。

 

『人任せにしない事』『考える』…上津分団 分団長 嘉本真一

『行動』=『言葉の重み』 …上津分団 副分団長 阿食和也

『みんなが全力・協力・仲良く楽しむ消防団』…ある上津消防団員

 

この言葉達は、怠け者の私をいつも訓練会場へ向わせていた。
言葉通りに出来た仲間も沢山いた。
いや、『やってくれた』と言う言葉が正しいかな。

そんな仲間が集まる場所は、人が人を呼ぶ空間となり、昨年とは違う何かが今年は大きくなったように感じている。
今後も全団員で上津分団をもっと良くしていきましょうか!

『3人の言葉』を誰もが達成出来る事を願っています。

 

 

団員の皆さんへ 1つだけ宿題を…

もう一度、聞きます。あなたにとって、今年の操法大会(訓練)はどうでしたか?

何でも結構です。
訓練の事・操法大会の感想・仲間が番員賞を受賞した事など、自分なりに大会終わった直後の感想(反省を含む)を紙に残しておいてください。
それを来年の操法訓練が始まる前に、もう一度読み返してください。
少しでも今の想いを来年に繋げる為です。
また桜咲く頃、皆があの場所へ来るのを待っています。

 

さて、先日の事ですが

『操法大会も終わったから、外食に行こうよ!』

家族が『慰労会』を開いてくれまして…選手でもないのに(笑)

迷惑掛けても何にも言わない。
家が大変でも何にも言わない。
頑張っているから理解してくれたのかな?これ、本当に感謝しなくちゃね。
団員の皆も家族に対して、感謝の気持ちを絶対に忘れないでくださいね。
今はゆっくりして、今後の消防団活動もよろしくお願いします。

 

 

最後に今回の訓練に際しまして、ご声援・ご協力を頂きました皆様をご紹介致します。

●訓練に沢山のご指導頂きました、地元消防職員の高橋様。

●応援に駆け付けてくれた、消防OBの皆様。

●訓練会場にご協力頂きました、校長先生を始め上津小学校の皆様。

●訓練状況等をHPにアップしてくれた、上津コミュニティセンターの皆様。

●声をかけて下さった、上津地区の皆様

 

 沢山の人に支えられました。

本当にありがとうございました。

                    

出雲市消防団 上津消防団 

イニシャルK

 

上津消防団への手紙
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上津消防団は、
『人』を一番大事にしてください。

それは団員だけでなく、ご家族や地区の皆様も同様です。

『何故』かは、

大事にしていたら答えが勝手にやってきます。

 


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