2つのケージでアフリカクロトキ、ショウジョウトキ、シロトキ、ムギワラトキを飼育しています。

 まず、トキを出雲市で受け入れる準備として、トキ近似種のアフリカクロトキを使って飼育・繁殖の訓練を開始しました。
 また、アフリカクロトキより小さく、繁殖が難しいとされるショウジョウトキでも飼育・繁殖に取り組みました。シロトキ、ムギワラトキも加わり、4種のトキ近似種を飼育しています。
 平成23年1月にトキの分散飼育を開始してからは、飼育をNPOいずも朱鷺21に委託しています。 トキと同じトキ科のアフリカクロトキなど近似種はトキと似た生態を持っていますので、 飼育展示をご覧いただきトキの様子を想像していただければ幸いです。 

○アフリカクロトキの見どころ等
・大きさはトキとほぼ同じですが、トキのように冠羽はなく、頭から首にかけて黒い皮膚が露出しています。
・若い個体は頭に白い羽毛があり、成鳥になるにつれて抜けてきます。
・エサはトキ用ペレットを与えています。
・繁殖期は春から夏にかけてで、オス、メスとも白い羽が黄色っぽくなります。
・古代エジプトでは神聖な鳥として崇められていたが、現在のエジプトでは絶滅してしまっている。
・集団で行動し、最初の1羽がエサを食べに行くと群がるように採餌します。 

○ショウジョウトキの見どころ等
・大きさはトキよりもだいぶ小さく、軽いです。
・トキやアフリカクロトキのように顔や頭部に皮膚の露出はなく、体全体が鮮やかな赤橙色です。

○シロトキ
・平成24年6月8日多摩動物公園から譲り受けた卵から人工ふ化しました。 
・2羽が巣立ち、東ケージにいます。

○ムギワラトキ
・平成24年6月8日多摩動物公園から譲り受けた卵から人工ふ化しました。 
・1羽が巣立ち、東ケージにいます。

○出雲市におけるトキ近似種飼育の歩み

出来事 飼育数

アフリカクロトキ

ショウジョウトキ

シロトキ ムギワラトキ
平成18年 アフリカクロトキ5羽の飼育を始めるショウジョウトキ4羽の飼育を始める    
平成19年 アフリカクロトキの人工ふ化の成功    
平成20年 アフリカクロトキの自然ふ化に成功
15
   
平成21年   23    
平成22年 ショウジョウトキの人工ふ化に成功 25    
平成23年 第2ケージ完成、2か所に分ける。飼育をNPO法人いずも朱鷺21に委託 25    
平成24年 クロトキ・ショウジョウトキ死亡 23    
シロトキ・ムギワラトキ・ショウジョウトキ人工ふ化 24  1
平成25年 ショウジョウトキ死亡 24  1
平成27年 ショウジョウトキ死亡  24  1
平成28年 ショウジョウトキ死亡
アフリカクロトキ死亡
23  1
令和元年 アフリカクロトキ死亡  22
令和元年 アフリカクロトキ10羽譲渡  12