女性のための創業カフェ
女性のための創業カフェ
出雲市では、創業支援事業の一環として、女性が参加しやすい座談会形式のセミナー「女性のための創業カフェ」を開催しています。 創業することに魅力を感じてもらう機会をつくるとともに、参加者同士や女性の創業支援を行う団体等とのネットワークづくりを行い、安心して創業に関する相談ができる体制を目指しています。
第一部は訪問美容HAIR WORKS gem(ヘアーワークスジェム)代表尾原幸子(おばらさちこ)さんをゲストにお迎えし、創業のきっかけや、苦労したこと、これからの夢など、アニメーション動画を交えてわかりやすくお話しいただきました。
尾原さんは令和元年度出雲市創業塾を受講後、同年に創業されました。開業準備と並行して補助金申請や介護の資格をとるための学校へ通う等、沢山のことを同時進行で進めた経験などから「大変だけど新たな知識を身に付けることはその先の何かに繋がっている」と実感されたことなどを熱く語られました。また申請の為ではあったけれど最初に苦労してしっかりと事業計画を練る事が出来たのも今の強みになっていると参加者に向けてアドバイスされました。
「たくさんの不安を抱えながら事業計画を立てていたころ、ある方にその事業計画を見ていただいたんですね、そうしたらその方に「大丈夫。ありがとうの数だけお客様は絶対また帰ってくるから!」と言われたんです。何気なく言われた言葉かもしれませんが、私はこの言葉に本当に救われました。今でもお客さまから「ありがとう」と言われるたびにその言葉を思い出しています。」と尾原さんは結ばれました。
第二部は先輩創業者さんたちを交えて参加者同士の交流タイム。
ここからは当日の会場となったCoworking House Majakka(コワーキングハウスマヤッカ)を運営するProject Majakka(プロジェクトマヤッカ)代表長瀬理更(ながせりさ)さん(平成30年創業)にも会に加わっていただきました。
最初は遠慮気味にされていた参加者さんたちでしたが先輩創業者さんたちのきさくな人柄に後押しされて、どんどん新しい質問が飛び交いました。 女性ならではの悩みも含め、創業に関する疑問質問に先輩創業者さんたちが楽しくお答えしました。以下抜粋してご紹介します。
ー 尾原さん:私は始める以前に辞めることのハードルが大きくて、自分が積み上げてきたものを一旦ゼロまたはマイナスに戻すという覚悟を持つことでした。それを覚悟すると同時に創業したらどういうライフスタイルになるんだろう?と具体的にイメージしていって、家族や周囲の協力を得てスタートしたという感じですね。
ー 長瀬さん:私はNPOさんがやっていた起業家スクールに申込をしました。まだ定まらないふわっとした気持ちで申込したんですけど、そこで具体的に自分の思いをカタチにするという事を学びました。同期の横のつながりも出来て「自分もやらなきゃ!」と思えるようになりました。
ー 尾原さん:なんでも口に出すことですかね。軽いと思われるかもしれませんがそれを拾ってくれる人も現れますし、自力だけで始める事はほぼほぼ出来ないと思っています。そこからアドバイスや自分にない知識、そしてチャンス!をいただいたりしました。
ー 長瀬さん:私はあえてちょっと現実的なお話をしますと、貯金は出来れば・・・出来る範囲でされておいた方がよいかなと思います。融資は通りやすい世の中になっていると思うんですが、借入金額の算定や信用、安心感にも繋がりますし、可能な範囲で心がけておかれたら良いかと。
ー 尾原さん:創業してからのメリット・デメリットを自分自身もしっかり把握して、とにかく双方が納得するまで根気よく家族としっかり話し合うことでしょうか。そうやってそこまで本気で考えているんだ!と思わせることかな。
ー 長瀬さん:私は事後報告!(笑)にしていました。ある程度までしっかり固めてもう止められない状態になってから家族に報告しました。子育てに関しても結局は自分がどこまで手をかけたいか?だと思うので、創業を決めた時から子どもたちには自立を促すように日々心がけました。下の子も早くからお米を炊いたりするようになりましたよ。
ー 尾原さん:私は本当に周りの方の助言や紹介などに耳を傾けて、そこにひょいと乗っけてもらって・・・今があるという感じなので、偉そうな事なんて言えないのですが、その経験を踏まえて「とにかく人から頂いたお話には素直にのってみる」というのは大切だと感じています。先入観を持たずぜひ紹介された方に会ってみるとか、創業塾など勉強会に参加するとかまずはそこからかなと思います。
ー 長瀬さん:同じような内容になってしまいますが、私も自分がグイグイというよりとにかく周りの方に後押しされてここまで来たと思っています。そういう意味でも応援団を増やすというか、こんな事をやりたいんだ!と言って歩くのは大事かもしれません。口に出してしまうとやらざるを得ないですから。大人になるといくらでも先延ばしにできるし、言い訳もできる。ふわっとした気持ちでも良いんです。まずは言葉にしてやりたい事を発信してみるのが自分を追い込めるのでおススメですね。
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