霊雲寺

 

 臨済宗相国寺派、林雲山霊雲寺は、もと伊努谷の奥にあった天台宗安住寺という寺を、

桃山時代(1,580年代)鳶が巣城主 であった宍道政慶公が、現在地に移して霊雲寺と改称、

宍道氏の菩提寺にしたという。

 その後、江戸初期の慶安3年(1,650年)臨済宗に転宗し今日に到っている。

   

  

 

三禅師画像 (出雲市指定文化財)

  室町時代(1,400年頃)の有名な画僧吉山明兆の描いた三禅師の画像(三幅)が所蔵されている。

画像は現在奈良国立博物館に保管されている。

 

 霊雲寺大居士神儀

宍道政慶公のお位牌といわれる

 

木彫五百羅漢

  境内文殊堂に五百羅漢がまつられている。製作年代、作者など不明であるが、小像ながらその表情など非凡の作である。

 

宍道氏宝篋印塔

  中世鳶が巣城の主であった宍道氏の墓塔(伝宍道政慶公墓)であるといわれているが、史実的には政慶の墓とは考え難いので、父の隆慶の墓か、供養等であるか詳らではない。