大寺薬師 (国の重要文化財所有)

大寺薬師の仏像収蔵庫内を見学されたい方は下記の管理人にご連絡いただきますと、ご案内いたします。

なお、管理人に連絡がつかない場合は鳶巣コミュニティセンターまでご連絡ください。

管理人

太田 慧

住所

出雲市東林木町504

電話:FAX(兼)

0853-24-1549

鳶巣コミュニティセンター

TEL0853-21-0174:FAX0853-21-0176

 

大寺薬師は推古天皇2年(594)智春上人によって開かれた古利で、往時は7間に12間の金堂を始め、たくさんの伽藍や支院があったといわれ、江戸時代の始め現在地、万福寺の境内に移されたものといわれている。
 伝承では、天平13年(741)僧行基が諸国巡歴の途中、
 「大寺」に留まって薬師如来を始め多くの仏像を刻み、
 金堂(7間*12間)、阿弥陀堂、釈迦堂、観音堂、七重大塔等を建て、 諸佛を安置し護国の道場としたと言われています。

              
 その後、国司、守護、地頭などの地方有力者が代わるごとに「大寺」はその寺領を失い、ほとんど廃墟の状態になりましたが、永禄7年(1564) 極楽寺(平田市)心誉上人が(大寺)を譲り受け、浄土宗に改めて寺を再興しました。

収蔵庫には、薬師如来坐像、四天王立像(持国、増長、広目、多聞)、 日光菩薩立像 観音菩薩立像が収められております。いずれもカヤ、の一木造りの仏像です。また ガラスケースに収蔵されている12神将木造は、鎌倉時代頃の作と推定される傑作であるが遺憾ながら11体よりなく、1体は大正時代に製作補充されたものである。

仏像収蔵庫

 

 

往時の「大寺」は、現在の万 福寺より300メートル奥の  
 通称「広瀬」にあったといわれていますが、慶安3年(1650) 
大洪水による山崩れのため、寺堂、仏像の多くが破壊、埋没しました。
 そこで薬師如来像ほか残存の仏像を集め、現在の万福寺境内に3間半4面の薬師堂が再建されましたが現在、仏像はコンクリート
 の収蔵庫に納められています。

薬師如来坐像

四天王立像

広目天

持国天

増長天

多聞天

菩薩立像

日光菩薩

観音菩薩

観音菩薩

月光菩薩

 

大寺境内にある 大実成イチョウともみじが、秋になると紅葉がすばらしく、朝日には 一段と映えて地区の人々や国道431号を走るドライバーの心をなごまさせています。

 また、秋の深まるころ、イチョウの木には銀杏が群がり、銀杏拾いには朝夕人の姿が 絶えません。