出雲市横見埋没林公園(いずもしよこみまいぼつりんこうえん)出雲市佐田町上橋波

 平成15年(2003)5月、出雲市佐田町上橋波(横見)において、農道整備中に埋没林が発見されました。
       
               発見当時の様子

 埋没林とは、生えていた当時のまま根を張り、地層に埋もれている樹木の化石のことです。化石といっても、発見された22本の樹木は石のように硬くはなっておらず、炭化しているか、ほぼ当時のままの状態でした。これらはカエデ・シナノキ・ケヤキ・バラ・モクレン・クマシデ・モチノキ・スギの仲間であり、植生から今よりも少し寒い環境であったことも推定されました。埋没林が埋まっていた地層は、西方7kmの三瓶山(大田市)の降下火山灰層で、今から7万年前のものです。同じ地層からは珍しい雨の化石(火山豆石)も発見されています。
 三瓶山の噴火は10万年前から始まり、過去に7〜8回の活動がありました。巨大噴火が起こると、中国地方を中心に火山灰が堆積し、3,600年前の噴火では、三瓶小豆原埋没林が形成されました。その噴火により、神戸川と斐伊川へ流された火山灰は、出雲平野の原型を形成しました。
 横見埋没林は、当時の火山活動や、私たちの生活している出雲平野の成り立地の過程を知る手がかりとなる貴重な遺産です。
 出雲市では佐田町から受け継いだ横見埋没林を保存処理・現地整備を行い、平成24年10月1日に『出雲市横見埋没林公園』としてオープンしました。発見現場は本物そっくりのレプリカを設置・緑化して公園とし、埋没樹木(現物)を展示する展示棟のほか、駐車場・連絡道を整備しました。

 
【 出雲市横見埋没林公園のご利用案内 】     
 ○所在地  出雲市佐田町上橋波436-1
 ○展示棟  駐車場(普通車6台、大型バス2台、身障者用1台)
       多目的トイレ
       開館時間:午前9時から午後5時まで
       閉 館 日:年末年始

 ○公  園  駐車場あり(数台駐車可能)
 ○アクセス JR出雲市駅から国道184号線経由・・・車で40分
        三瓶自然館サヒメル・小豆原埋没林公園から・・・車で30〜40分
        現地案内図はこちら
 ○関する問合せ先 出雲市文化財課 0853-21-6893

     

         展示棟内                    公園


前のページに戻る

 
↑このページのトップへ
'>